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戦争に負けた国 ―――――――― by やせ我慢さん
☆ 愛の反対は憎しみではなく無関心 ―――――――― 2008/11/24
国籍を与える仕組みを変えるにしろ、移民を受け入れるにしろ、日本人の立場
でばかり語られていますが、すこし視点を引いて考えてみます。

自分の暮らす社会に帰属意識を持てず、疎外感を抱えて生きる人は、他者に対
して攻撃的になります。のけ者にされた人が、誰もが自分の悪口を言っている
ように感じ、過敏な反応をするようなものです。

単なる労働者としてしか見られぬまま、言葉もうまく通じない社会で暮らす。
ーーー外人と呼ばれて距離を置かれ、半ば存在を無視され友達もできず、ただ
自分たちの小さな集団の中でしか笑えない、語れない。

いえ、不法な入国者や滞在者なら、どうでもいいのです。

しかし、日本政府が受け入れますよと言い、それを信じて日本に来た人たちが
上記のような状態に置かれているなら、どうでしょう。

そんな生活に、希望や未来を感じますか。

その国や社会に愛情を感じ、大事に思うでしょうか。

そこから生まれるのは、強烈な疎外感と苛立ちだけです。

お金を稼いで自分の国に帰るという夢があるなら耐えられるかもしれません。
しかし、日本で暮らすと決めた人、あるいは日本で生まれた子供たちなら、苛
立ちと被害者意識を蓄積していくしかないでしょう。

人手不足解消の手段として受け入れた日系ブラジル人が、今まさにそのような
状況に置かれています。ーーー杜撰な審査によって偽日系人が多数紛れ込み、
一方で、おざなりな受け入れ態勢の下、多くの不満が蓄積し、希望も無い中で
犯罪を犯す者も増えているのです。

日系であれば無制限に受け入れるという大事業なのに、受け入れ態勢は驚くほ
ど未整備なままでした。

地域住民との摩擦は、当然予測された事態であるにも拘らず、地域と日系ブラ
ジル人たちの橋渡しをする存在が用意されておらず、自治会にもお巡りさんに
もポルトガル語が話せる人がほとんどいません。

日系ブラジル人側でも、日本語をしゃべれる橋渡し役が作られていなくて、個
人の有志がボランティアでやっている程度です。

トラブルが起きた時に、間に入ってお互いの思いを伝え合う存在は必ず必要で
すし、同時にその地域のルールや習慣を教える場や人が必要なのも自明です。

しかし、国による体系的な仕組み作りや人材育成は行われず、地域の自治体や
自治会、警察署に丸投げしただけでした。

結局、トラブルが起きるたびに日系ブラジル人と地域住民の間の溝が深まり、
互いが自分たちの殻に篭っていきます。地域の人は、外国人とは関わらないほ
うがいいと距離を置き、日系ブラジル人側は、自分たちだけで勝手にやると開
き直りながら、内心に疎外感と苛立ちを溜めています。

それは学校教育でも同じです。日本で生まれた子、或いは小さい時に親と一緒
に来た子、彼らを受け入れギャップや不安を埋める体制は、とても充分とはい
えません。

子供を通じて地域社会に入って行くということが上手くいかないなら、ますま
す彼らは孤立していくしかありません。年に数回、役所や学校が主催する交流
会程度では、本当の溝は埋まらないのです。

日本で暮らす日系ブラジル人は、すでに30万人以上、在日朝鮮韓国人の半分
近くにのぼっているのです。しかし、その存在感の薄さと馴染みの無さはどう
でしょう。一部の地域を除いて、日本に日系ブラジル人が30万人も暮らして
いるなんて知らない人が大半だと思います。

「日系ブラジル人の受け入れは失敗だった」と、河野太郎氏は呑気に言ってい
ますが、それなのに何の反省もなく、またも安易な移民とか国籍認定を進めよ
うとしているのです。

河野氏も、法案を作った法務省も、一体何を考え、どんな目的を持っているの
でしょう。

溶け込めるようにする

受け入れられるようにする

そんな準備が何もされていないのに、人手不足だから…、人口が減少している
から…、人道的な見地から…、といって、大量の外国人を受け入れようとする
人たち――――。

しかし、1千年以上、他民族を本格的に受け入れていない国と、移民国家や人
の往来が盛んな大陸国家と同じに語るのは、ほとんど詐欺です。

日本という国に外国人を大量に受け入れるには、大胆な受け入れ態勢の準備が
必要なのです。

これは、認知による国籍取得も同じことです。

扶養義務が無い以上、外国人を母親とする母子家庭が増えるのは明らかです。
なんの受け入れ態勢もできていないまま、今の日本社会に放り出したらどうな
るでしょう。

受け入れられることもなく、溶け込むこともなく、母も子も疎外感と苛立ちを
募らせると案じるのは考え過ぎでしょうか。ーーー少なくとも私の知っている
在留外国人の多くは、孤独と不安を抱えています。

そんな中で育つ子供たちが、社会の秩序を守り、この国に貢献しようと努める
でしょうか。

ブラジル国内では犯罪を犯す事が少ない人たちと言われる日系人が、なぜ日本
で大きな事件を起こすのか…。ブラジルの日系社会では、日本の受け入れ態勢
にも問題があるのではとの声も挙がっているそうですが、一理あるような気が
してなりません。

幾つかの準備をキチンとしないと、同じ事が繰り返され、日本と日本人にとっ
ても、また移民や国籍取得者にとっても、不幸な状況が続くと思います。

素人考えながら、まずは、徹底した不正の排除が必要です。

不正入国・不法滞在・不正国籍取得など、基本的な資格の不正を厳格に取り締
まり、審査するハードルを設けることです。それは、外国人労働者や国籍取得
者に対する信用を構築することであり、それがいい加減である限り地域の住民
は彼らを受け入れないでしょう。

不法滞在者を、子供を使ったお涙頂戴のやり方で救おうという人たちがいます
が、結局は彼らへの信用を破壊しているだけです。

同様に、犯罪に対しても日本人以上に厳格であるべきであり、重罪には躊躇わ
ずに強制送還を行い、あるいは犯罪者引渡し協定の整備によって、逃げ得を許
さない仕組みが必要です。

厳し過ぎるという人もいるでしょうが、そうした信用が無い限り、普通の人々
は彼らを受け入れません。日本の地域社会では信用こそ全ての基礎なのです。

次に、教育と人材育成が欠かせません。

地域との橋渡しをする人材は重要です。役所の人間や警察官に、付け焼刃の語
学研修をほどこしても、そのような大役は務まりません。

双方の国の言葉を自由に操り、相手国での生活体験のある人を公費で複数雇う
ぐらいの事が必要です。10年単位で考えるなら、公務員を相手国へ数年派遣
し、そうした勉強をさせて育成するのがベストかもしれません。

また、子供たちへの教育は大きなポイントです。

子供を通じて地域社会に溶け込むというのが、一番の方法だからです。実際に
親がゴミ出しなどのルールを知らずに破ると、子供が注意するという例も聞き
ました。

子供たちは柔軟ですから、すぐに日本のやり方を学び、言葉にも不自由しなく
なります。これを有効に使わない手はありません。子供たちへの教育で、この
国や社会に対する責任を教え、守るべき道徳を教える、それが回り道のようで
一番の近道です。

ところが、日本人にすらそういう教育が行われていません。

そこを見直さないと、外国人の受け入れや子供の国籍取得など、とうてい上手
くいかないでしょう。

移民を受け入れるなら、あるいは国籍認定のハードルを下げるなら、不正の防
止、犯罪への厳格対処、そして橋渡し役と子供への教育、そうした準備を整え
つつ、小規模な受け入れから実践していくべきです。

そして実績を積み重ね、何度も改善を施し、規模を拡大していくのが普通のや
り方だと思います。そうしないと、日本と日本人にとっても、そして彼ら当事
者にとっても、不幸な結果を招くだけです。

なぜそんな分かりきった事を、偉い役人や議員さんが議論しないのでしょう。

単に外国人を労働者としてしか見ていないとか、可哀想だから国籍を与えてお
けばいいとか、そのように目先のことしか考えていないからかもしれません。

あるいは、こうした政策を行う人たちが考えている対象者が、日本側の受入れ
態勢がなくても平気な人たち、だからかもしれません。受入れ態勢がなくても
平気な人たちとは、既に日本国内に構築されたコミニティを持つ人たちです。

ーーーつまり、韓国・朝鮮人であり、中国人です。

さらに彼らは、たとえ日本社会と上手くいかなくても、魔法の呪文を唱えれば
なんとかなるのです。――→「過去の歴史的経緯に配慮をして欲しい…」

邪推でしょうか?

考え過ぎでしょうか?

いずれにせよ、移民を受け入れるのも国籍を与えるのも、日本人とその当事者
が、互いを疎外しあうような不幸な形にはして欲しくありません。

                           = おわり =
┏━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ┃┃ 読後アンケートの結果。 ┗━┛
◇ この説のとおり! ------------------------------------ 97人 (92%) ◇ なんともいえない ------------------------------------ 5人 ( 5%) ◇ この説は間違い! ------------------------------------ 4人 ( 4%)
┏━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ┃┃ お寄せいただきましたご意見や感想。 ┗━┛
┌──────────「細野孝司さん」 背景に聖書の思想が感じられます。キリストは、文明を破壊して、略奪虐殺し て、生き残りから搾取します。日本がアメリカの金づるにされているように。 根拠が聖書であるなら、絶対に認めてはいけません。すでに洗脳されているか らです。
└────────── ┌──────────「やせ我慢さんから」
おっしゃる意味が良く分かりませんが、聖書など読んだこともありません。 単にタイトルにマザー・テレサの言葉を使っただけです。 └────────── ┌──────────「トーモンさん」 国籍法改正に、付帯条項として ┌-------- 過去ににひどいことをした日本人になっていただくのは申し訳ないので=国籍 を日本にした人の親、祖父、先祖に恨まれる。現に韓国では、先の大戦で日本 に協力した人を糾弾する法律が施行されている)《中国、韓国、北朝鮮の方は 対象外とする》 └-------- の項目を入れればいいんじゃないでしょうか。
└────────── ┌──────────「やせ我慢さんから」
いいですね〜、ついでに、残虐な日本人から守る為に、日本への入国もこちら から辞退させて頂きたいですね〜 └────────── ┌──────────「lonsome carboyさん」 本当にトンデモない法案が通ったものです。 諸外国での失敗例が山ほどあるのに、毎年「視察」とやらで税金で海外出張を 繰り返す先生たちは、何を見聞きしているのでしょうか?
└────────── ┌──────────「やせ我慢さんから」
見たいものしか見ないのでしょうね。 └────────── ┌―――――――――――――――――――――――――――――――――┘ ▽  この記事はブログ「戦争に負けた国」より転載させていただきました。
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┌―――――――――――――――――――――――――――――――――┘ └→ 感想や激励をよろしくお願いいたします。
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