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インド事報・インド徒然 ―――――― by はぐれ雲さん
☆ 女性逆差別〜市長村議席50%女性優先枠 ―――― 2010/03/03
インド議会は、インド全州の市町村議会の議席の女性優先枠を現在の33%か
ら50%に拡大する法案を検討している。既に実行されている自治体も多い。

この法案は通過する可能性が高く、通過すれば憲法改正をする予定である。

参考まで。
http://dankaisedai.iza.ne.jp/blog/day/20090820/

並行して、下院および州議会の議席に関しても、3分の1の女性優先枠を設定
することも検討されている。この案は14年前に提出されたが、各政党の思惑
があり、長年難航し続けている案件である。そこまでやるか!という感情を抱
いている政治家も多いようだ。

〜〜〜さてどうなるか…当分決まりそうもない。

インドは「女性差別」の国と思われている。

確かに‘ダウリ’や‘サティー’などの慣習があり‘嫁いびり’や‘嫁の偽装
自殺’は相変わらず多い。お蔭で女の子の間引きも多く、現在の男性対女性の
比率は10対9、女性の割合が年々減少する傾向にある。宗教的慣習=悪弊に
起因する社会問題でもある。

一方、インドは民主主義国家。

権利の‘公平性’という観点から見れば、世界1公平な国とも言える。

完全に数値に基づいた選挙制、18歳以上の成人は誰でも選挙権を有し、1票
の格差が生じないように選挙区と議員数を設定している。

「指定カースト」「指定部族」には、人数比率に応じて22%の優先枠を設け
ている。枠を設けないと軍資金のない貧困者は立候補も選挙活動もできない。

貧困者・カースト・性別、それらを考慮した選挙制度となっている。=権利を
与え、不満を封じ込め、反乱を避ける策でもあるだろう。

女性の中央政府・地方政府への参画がインドにどのような影響を与えるか?

今後の注目ポイントになっている。

国会議員は兎も角、地方自治への参画では「一般生活と生活環境の改善に女性
パワーが発揮されるのでは…」と期待されている。

例えば水の安定供給問題、公衆衛生、教育、健康等々…。女性の視点、女性の
立場からの改善策を創出し、政策決定し、実施されれば、インドは底辺部から
変わってくる。女性の家庭内での立場も変ってくるだろう。

インドは徐々に徐々に変化している。インドのBOPが変わりつつある。

                        = この稿おわり =
┏━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ┃┃ お寄せいただきましたご意見や感想。 ┗━┛
┌──────────「緑の保守派の尊野ジョーイさん」 だいぶご無沙汰しました。いやー、体調が良くなりませんね〜、自己管理をも う少しキチンとしないといけませんね。 さて、インドの女性逆差別についてですが、インドのようなお国柄ではこうい うことは必要かもしれません。 しかし先進国でも「アファーマティブアクション」とかいって、社会の重要な ポストにおける女性の割合を増やそうという動きがあります。今度は、インド を見習えとかいって、インドモデルとか主張してきそうですね。 ちなみに、男女の割合を半分ずつにするのはいいのですが、能力的にも同等な のですかね。何が何でも男女の比率が半分ずつというのは、随分と無理のある 考え方だと思います。 ハーバード大学では、過激なフェミニストの謀略によって、同等の能力のある 研究者ならば必ず女性が選ばれるという男性差別のルールがあります。女性が 半分とかの数値がないみたいですね。 ーーーゆくゆくは大学を女性フェミニストで乗っ取る戦略なのではと勘ぐりま す。
└────────── ┌──────────「はぐれ雲さんから」
地方議会、地方行政や警察で女性が重要ポストを取っても、中々上手く効果を 発揮していない。「理想と現実=慣習の段差」に直面しているのが今のインド の実態のようです。「歴史的・社会的悪弊」…。 日本で普通の教育を受けた者にとっては、‘被害者は差別されている女性’と 思っても当然でしょう。ですがこの問題はヒンズー教、そしてイスラム教共通 の社会環境…、彼女たちの中には今の状態に満足している人も多いというのも 実態です。 何がヒンズー・イスラム社会の女性の人生にとって‘重要’なのか‘楽しい’ のか、宗教観・人生観の問題まで関わる問題、この文化を知らない者が軽々し く扱う問題でないような気がします。 それ相当の権限を与えられた女性が、与えられたポストや地域で、いくら理想 を訴えても、そのコミュニティーに染み付いた慣習を変えさせる事は多難な業 でしょう。 難題であり時間がかかります。先ずは保守的な長老や、男女問わず、無知・無 垢な反対者に出くわします。その壁を如何に打ち破れるか…。 インドはまだ後進国、‘小役人’から‘おまわり’公共機関職員の略々全員が 袖の下を求める社会、それを女性の上司が‘直ぐやめろ’といっても、できる 業ではないでしょう。 女性の上司はパージされるか、悪の世界に染まるのが通例。そうでないと地域 社会が混乱します。小役人にも食わせなければならない家族がいます。役人と してのプライドもあるでしょう。 ヒンズー・イスラム社会、まだまだ男性社会、民主的ルールで女性が公的ポス トに選出されても、中々地域社会変化に結び付いていません。 それを知った上で「徐々に徐々に」女性を社会進出させ「徐々に徐々に」慣習 を変えていく、これがインド政権が選んだ道のようです。「ゆっくりズム」、 これが巨大国家インドの基本、そうでないと社会が乱れます。 課題は如何にモラルを守る教育のスピードを速めるかにあると思います。 〜〜〜先進国のベースでインドを見ると可変しくなります。 └────────── ┌―――――――――――――――――――――――――――――――――┘ └→ 感想や激励をよろしくお願いいたします。
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